ウエディングドレスの由来をたどると、遠くエジプトやギリシャの時代までさかのぼり、清楚な色が好まれ純白の衣装が用いられていたことに起源します。
ローマ時代に、サフラン色の晴れ着をまとい白いベールで頭を包んだ花嫁が描かれた壁画も残っています。
中世のキリスト教では宗教上の婚礼衣装として黒のドレスと白のベールが使用されていました。
16世紀に入ると様々なドレスに白いベールで結婚式を挙げるようになり、初めて白いベールとドレスで結婚式を挙げたのは、スコットランドのメアリー・スチュアート女王と言われています。
白いウエディングドレスは17~18世紀の間に次第に増え、徐々に変化し現在のような白色を基調とするようになり、19世紀後半にウエディングドレスは白いというイメージが定着しました。
1840年イギリスのビクトリア女王着た、シルクサテンとレース生地の白いウェディングドレスとベールが正統の花嫁衣裳のシンボルとなっています。
当時、女性の処女性を極端に理想化する傾向がありました。
そのため、白いドレスは純潔で無垢なイメージを象徴するため、女王をはじめとする王室の花嫁や上流階級の花嫁達が好んで着ていたようです。
儀式を重んじるカトリック系のキリスト教では、肌の露出を極力抑えることが求められるため、床まで裾を引くドレス、長袖もしくは長いグローブ、襟元はあまり露出せず胸元が隠れるようにする、ベールで顔を隠す、ドレスに付けるトレーンは長いものを使用する事が望まれ、また格式があるとされています。
ウェデイングドレスの歴史が急激に大きく変わってきたのは、第二次世界大戦の後ことです。
社会に対する宗教的規制の力が次第に弱まり、従来のような宗教的な束縛は影を潜めてきました。また、自由を主張する風潮が強まり、女性の社会進出も進み、女性がモノを言える時代になったことで、デザインも従来の観念にとらわれなくなりました。
その流れを受けて、女性の美や魅力を強調するウェデイングドレスが多数登場する傾向も見受けれるようになり、肩・胸・背を大胆に露出するウェデイングドレスが人気となり、日本でも1990年代からこうした型が増えていきました。